TOKKO 特公

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首都近郊の集合団地で起こった謎の大量虐殺事件。5年後、その時の生き残りである申道蘭丸が特殊機動捜査隊の捜査官に配属される。当時の事件によって両親を殺害されていた蘭丸は、その犯人を逮捕するため、犯人に対する復讐のために志願したのである。　そんな申道は、ある不可解な夢を連夜みていた。特殊機動捜査隊の教科を終え、はれて渋谷署特機に配属された蘭丸達は、そこで特殊公安課の通称『特公』の存在とその特異な噂を聞く…。そんな中、蘭丸は夢の中の少女にそっくりな女の子と署内で出会う。ついに出動の機会を得る蘭丸。だが、そこには恐るべき悪夢が待ち受けていた。それは、世界の滅亡に関連する出来事の前触れであった。

渋谷署特機に配属された申道蘭丸は、渋谷裏通りで奇怪な集団による惨殺現場に遭遇する!!　そこで窮地に立った申道を救ったのは彼の夢の中の少女・六条さくらだった。さくらは、別れ際に「生き残りは狙われている」と告げて姿を消す。暑に戻った申道は必死で化け物（ファントム）の正体を探るが全くわからない。ただ、「鬼の手」の写真だけは入手するが……さくらの言葉と夢のことが気になってしかたがない申道は、ついに団地の事件現場に一人向かうことに。そこは、決して思い出したくない悪夢の場所だった…。そこで申道は、夢の中の少女のことを思い出す。渋谷に戻った申道にまたファントムたちとの戦いが始まる。機関銃まで持ち出し応戦する國樹田だが…。その時――鈴鹿紅葉ら2課の者たちが現れる。

渋谷でのファントムとの戦いから戻った申道の体に翌朝刺青のようなものが浮かび上がる。そんな兄を無理やり病院に連れてゆく妹・沙也。病院で偶然、六条さくらと再会する申道。二人がかつて団地で出会っていたことを確認すると共に、彼女の弟の事を聞く。あと、最近の惨殺事件の影に恐るべきファントムであること。ファントムを倒せるのは自分たち2課の者だけであることを聞く。そのさなか、病院内にまた異質な集団が忍び込む。その者達は申道を探している沙也が団地の生き残りであると気づき襲う。そして、申道は、さくらたちの戦う理由を知る。

兄想いの沙也は、高校の先輩である白石雪乃を申道とデートさせようと紹介する。あまり気が乗らない申道だったが、科捜研がファントムについての重要な情報を持っているとの噂を知り、雪乃がその研究員であることから、ついにデートの約束をする。 その頃、雪乃の勤める研究所では、所員の謎の行方不明事件が多発していた。雪乃に見せられた『鬼の手』の写真の関連から、『錬金術師』や『ドゥルジの箱』といった新たな謎を知る申道。研究所の秘密を暴くために忍び込んだ申道に謎のファントムが襲いかかる。

12号との戦いで、さくらの助けにより何とか生き残った蘭丸!?　その次の日、ファントムに負った怪我から入院した蘭丸だが、沙也や花園の心配をよそに驚異的な回復をする。その身体には刺青が浮き出てくるが、その刺青を見たさくらは、自分と蘭丸の刺青の事を『破滅の印…』と言う。 蘭丸を心配して再会する雪乃だが、彼女の口から聞こえ始めたのは白石室長と謎の『鬼の手』についてだった。雪乃は自分の知る全てを蘭丸に語り始める…。雪乃の話を聞いた蘭丸は、何とか白石室長と再会し、彼の口から更に多くの謎と共に『ドゥルジの箱』の事を聞く.なんと白石は、科捜研の地下でファントムたちの研究を行いながら、己の理想の為、ある恐ろしい企みを実行していた…!?

さくらは幼く…､公園で遊んでいた…｡そんな彼女を何者かが追かけ殺害する!? 自分の部屋で夢から覚めたさくらは､身体を震わせていた…？ 夢の中さくらを殺害したのは蘭丸だった!! 覚醒しつつある蘭丸について､警視庁上層部に報告する涼子｡また､蘭丸を覚醒させるかどうかを紅葉と思案するが…｡特公に阻まれて一連の殺人事件を追えない国樹田は､何故か事件現場に遭遇する蘭丸を呑みに連れ出し愚痴りまかす！ そんな場所に現れ､バイクで蘭丸を連れ出す紅葉｡紅葉と蘭丸は､夜の横浜をデートする!? 蘭丸は今までと違う紅葉に困惑することばかりだが…｡そんな紅葉が､蘭丸をとある場所に連れてゆく｡

夜。吉祥寺の公園を5年前の惨事で袂を分かれた妹を思い出しながら歩いていた犬飼に休息の時間は無かった…。林の中に餓鬼が出現する。民間人を助けるため餓鬼を掃討する犬飼の頭の中に妹の思い出がフラッシュバックする…。餓鬼を倒し、助 けた女子高生に妹の面影を感じた隙のため、負傷する犬飼。犬飼の負傷により人員不足を憂慮した涼子は、上に蘭丸の覚醒許諾を求めるが…。緒方参事官の口からは涼子の予期せぬ発言がでた。そんな時、再び地震がおき、新たなファントムが出現する!?

テレビニュースにて町田の団地の異変が報道されている。激しい地殻変動で建物自体が穴に落ち込んでいるというのである。それは同時に、来るべき未来に恐ろしい警鐘を鳴らしているかの如く――そんな一方、蘭丸はさくらに「もうこれっきり、私たちとは関わらないで」と言われたことや、謎の男の言葉が頭から離れない…。さまざまな謎とさくらの言葉を確かめる為、特公を捜す蘭丸。なんとかさくらたちに会おうと努力する。警視庁まで出向き涼子に面会を求めるが…。そんな折、蘭丸と沙也の周りでさまざまな事件がおき、謎が重ねあわせに発生し深まっていく!?　ついにある決意をする蘭丸は謎を解明する為に、さくら達と一緒に戦う覚悟を決めた!!

覚醒した蘭丸は、特公の一員として、ファントムの掃討に奔走していた。覚醒したてとは思えない程の身体能力を見せる蘭丸は、さくらと絶妙のコンビネーションでファントムたちを倒していく。倒されたファントムはパーツを落とすが、今まで＜特公＞で集めたパーツは14個にしかなっていない…。そんななか、蘭丸に対して涼子の口から次々と特公の目的が話される…。『ファントムと戦っているのは、奴らの内部にある『108のパーツ』を手に入れるため…。それが全て揃った時、『ドゥルジの箱』が再び形成され、その蓋を閉じることができる…。』『つまり、ファントムを再び地獄へ閉じ込めることができる…。』そんな涼子に警視庁の査問委員会から召集がかかり…。

ようやく、戦いに慣れてきた蘭丸だが、共生者同志が戦わなければならない運命を知る。そして、悩み苦悩する…。そんな蘭丸にさくらが語りかける。「もし、共生されなければ、わたしたちはあの時、殺されていた」「本当は生き残ったのではなく、生かされたのかもしれない…」それでも、運命を受入れ自分と仲間が生きていける道を模索する二人がいた…。各地に次々と穴が出来はじめる。ファントムの出現も増え、各地の『穴』はさらに拡大していった。各地の処理に追われる國樹田と花園の特機たち。しかし蘭丸は特公との関わりから留守番を言渡される…。そんな蘭丸に面会に来る雪乃。白石の遺品の資料を見せられる。そこで雪乃から『108の破片（パーツ）』や『ドゥルジの箱』の経緯や、白石がパーツを持っていた事を告げられる…。数々の謎を解こうと奔走する蘭丸を村正は、ある邸宅へと案内する…。そこで蘭丸があった人物は…!?

さくらの活躍により、大師の策略から何とか窮地を逃れた蘭丸。紅葉達からことの経緯を聞いた蘭丸は大師の事を話し探ろうとするが、涼子達から引き止められる。代々木公園にファントムが出た一報を受け、出動する特機の國樹田たち…。時を同じ蘭丸たちは代々木公園で擬態獣たちと対峙していた。穴が拡張したいま、擬態獣たちの再生能力も高くなり苦戦する蘭丸たち…。擬態獣たちの本体を察知して、力を放った蘭丸の前には正気を失った少年が立ちすくんでいた…。やがて少年はさくらを切りつける!?

町田団地の『穴』は、崩落は依然としてやまず、すでに団地全体を飲みつくす勢い広がっている。そのほかの穴についても次々とTVで報じられるようになる中、涼子、ついに大師の逮捕を緒方に進言する。仲間が悲惨な状態に追い込まれ、怒りと憎しみがピークに達していた蘭丸だが…。そんな中涼子が戻り大師の逮捕状を取った事を皆に告げる。大師との決着をつける為、蘭丸、さくら、紅葉、涼子たち特公の面々は決意を固める…。そんな折、深夜蘭丸たち特公のメンバーに擬態獣やファントムが忍び寄る･･･。何とかファントムたちを撃退しようとした蘭丸の前に、謎の兄妹が現れる･･･。

大師に沙也が浚われてしまった･･･。また、村正に捕らわれてしまった涼子･･･。沙也の件で一時常軌を逸した蘭丸だったが、紅葉とさくらの言葉に目を醒ます。このままでは大師に勝てない。しかも涼子も奪回しなければ･･･。特公の部屋の回りは公安や警察官達に囲まれていた･･･。特公が解散になっても、自分たちはこれまで通り特公のままだと決意を固くする3人。涼子の救出に紅葉とさくらは公安の特別監房に向かった。そんな二人を男、國樹田が涼子奪回を手助けする･･･。その時、沙也の救出のために蘭丸は大師のもとに向かい･･･。そして、いよいよ蘭丸と大師の最終決戦が始まる!!